ひも作り
一生懸命捏ねた土が粘土と呼ぶに値するものになったかどうか分かりませんが、楽しい作品作りをする事にしました。道具をあまり必要としない方法に「ひも作り」があります。粘土を細長く伸ばして繋ぎ合わせたり積み上げたりして行く方法です。これならば子供の頃にもやった覚えがあります。早速、粘土をちぎって丸め粘土板の上でころころと細長く伸ばして行きました。でも、思っているほど簡単に同じような太さで伸びて行かないのです。慣れた人は2本並べて手のひらでコロコロと伸ばして程よく均一な太さにしています。私は均一になるどこか途中で切れてしまったり、こんなはずではなかったのにと思いながら何回もやり直して、ようやくまともな紐が作れるようになりました。
何にしようか、まだ決まっていません。一番簡単なのは、やはり湯のみや茶碗でしょうか。それでは茶碗にしようと、手回しロクロに湯のみの底になる部分を作り、その周りを紐状の粘土をクルクルと積み上げて行きました。そこの部分や紐同士が上手く張り付くように粘土を水で緩くしたものを接着剤代わりに塗るとしっかりと密着するそうです。1段積んだら底の部分としっかり指でならしてくっ付けます。また一段、下の段としっかり合わせながら積み上げて行きます。時々全体的に表面を滑らかにしてまた積み上げます。
こうして紐は湯のみとして良い高さまで積み上げられ滑らかにされ、ちょうど良い大きさになったのです。更に表面を滑らかにしても良いし、そのままの味わいでも良いと言われ、私は少し指の形も残るゴツゴツとした表面のままで仕上がりとしました。
高校以来の懐かしい土の触感と作り上げる楽しさが蘇って来ました。そしてこの後、手回しロクロの表面と作った湯のみの底の間に針金を滑らせ湯のみを切り離して乾燥させる場所に移動させました。そこには他の人が作った沢山の作品が置かれていて、そのユニークな発想で作られた形に自分で作るからこそ出来る事なんだと創作の楽しさを見つけたのです。