土いじり
高校時代、友人と共にある大学の文化祭を見に行きました。その大学には友人のご近所のお兄さんが通っていて陶芸同好会に所属していたのです。大学生で陶芸というのがピンとこなかったのですが、少し面白そうでも会ったので陶芸同好会の開催した陶芸体験コーナーに参加させてもらったのです。
大学生のお兄さんたちが陶芸というとおじさん臭い気もしましたが、飾られている作品は見事に仕上がっていて驚きました。そして、私たちはおじさん臭いお兄さんたちの手ほどきで茶碗を作らせてもらう事になりました。用意された土を手で捏ねて伸ばして、まぁまぁ茶碗に見えるかなというくらいの形状に作り上げると、あとはおじさん臭いお兄さんたちが仕上げて届けてくれるというのです。
何ヶ月か経った日、友人が近所の大学生から仕上がった茶碗を預かって来てくれました。文化祭のときに作ったものよりは少し形が整っていましたのできっとおじさん臭いお兄さんたちが気を利かせて手直ししてくれたのでしょう。色も明るい色合いで高校生だった私たちに合わせてくれたかのようなオレンジ色に染まっています。
手直ししてくれたにしても初めての陶芸で作ったものを手にすると嬉しい気分になり、なんとなく機会があったら陶芸をやってみたいと思うようになっていました。
結婚後しばらくして市報の情報欄で陶芸の会があるという事を知りました。あのころのおじさん臭い大学生より実年齢的にもしっかりオバさんになっていたので、この機会に陶芸でも始めてみようかという気持ちになったのです。早速活動日に会を訪ねて見学させてもらう事にしました。会の人たちは年齢的には私よりも年上の人が多く、私のようなオバさんでも最年少のようです。そして見学させてもらっている間に楽しそうな会話と一生懸命に工夫して形を作る姿、形よく作品が出来上がって行く様子を見てやりたい気持ちが一杯になりました。そして、お仲間に入れてもらう事にしたのです。